インドのWiproがCapGeminiを買収?

インドの5大IT企業の一つであるWiproが、欧州のコンサルティング/ITの雄であるCapGemniを買収する方向で動いているとのこと。
http://www.techcrunch.com/2007/12/24/googles-biggest-app-distributor-may-be-moving-to-india/

12/11のエントリにも書きましたが、このニュース(噂?)一つとっても、インドを安価なアウトソース先ととらえるのは、間違いだと実感させられます。

SOA Suite 11g Technology Preview 3がダウンロード可能に

以下のページから、SOA Suite 11gのTechnology Preview(以下TP)が利用可能になっています。
http://www.oracle.com/technology/products/ias/bpel/techpreview/index.html
このTPでは、JDeveloper上の簡易実行環境であるEmbedded OC4J上でSOA Suiteも動くようになっていますので、データベースさえ用意すれば、簡単に新機能を試せるようになっています。データベースも、無償で軽量なOracle Database XEをサポートしていますので、ダウンロードしてから、実際に動かせるようになるまで30分もかかりません。
インストール方法および簡単なチュートリアルは、Installation Guideに載をご覧ください。
http://www.oracle.com/technology/products/ias/bpel/techpreview/soa11g_installation_tp3.pdf
新機能もかなりの数含まれていますので、徐々にこのblogでもご紹介していきます。

(参考) Oracle Database XEのダウンロード・ページ
http://www.oracle.com/technology/software/products/database/xe/htdocs/102xewinsoft.html

Oracle SOA Suite Best Practices Guide

米国OTNで、Oracle SOA Suiteを利用する上でのBest Practiceガイドがでています。

内部動作等の相当マニアックな内容まで網羅されています。プロジェクトでSOA Suiteを利用される方は、必見です。

SNS的要素を取り入れた英語学習サイト - iKnow

http://www.iknow.co.jp/
ついさっきユーザー登録したばかりで、詳細を詳細できるレベルにはないのですが、学習のモチベーションを維持するための工夫が随所にあり面白そう。なにより無料なのがうれしいです。

インド企業の技術力

ITProで「押し寄せるインドのITパワー」という特集が組まれています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071206/288940/
ここ2年ぐらいで、社内外のインドの人たちと仕事をする機会が急激に増えてきたのですが、概して彼らは優秀です。シリコンバレーをはじめとするアメリカ西海岸の繁栄も、インド人の貢献抜きには考えられません。11億人強の人たちのなかの競争を勝ち抜いた人たちはやっぱりすごいわ、と素直に感嘆してしまいます。
技術的な優位性をもつ“SWITCH”と称されるインドのIT大企業が、日本の商習慣をとりいれて本格的に日本での活動を始めようとしている現状を考えると、日本のIT企業の行く末に不安を感じます。

(参考情報)
SWITCH: 以下のインドの大手IT企業6社の頭文字をとって、このように呼ぶことがある

ITPro > ITサービス世界市場でインド企業6社が躍進,2006年の平均成長率は42.4%
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20070927/283102/

CIO Magazine > CIOエグゼクティブ・ツアー in バンガロール
http://www.ciojp.com/contents/?id=00002951;t=4

BRICs辞典 > インド
http://www.brics-jp.com/india/index.html

軽量でRESTfulなSOA Registry

OASIS WS-RXのTC(Technical Committee)でChair(議長)をつとめるPaul Fremantleが、自身のBlogでUDDIの仕様をベースとしないSOA Registryを提案しています。

内容を要約すると、UDDIの仕様は複雑すぎるので、RESTfulで軽量かつ実情にあったSOA RepositoryをOSSとして作っていこう、といったところです。私自身も、UDDIは過度に複雑で、なおかつSOAガバナンスに真に必要な部分がかけていると感じていたので、このプロジェクトの動きに、注目していきます。

coLinuxのVistaへの導入メモ

Windows環境上で、手軽にLinuxを動かせるCooperative Linux(以下、coLinux)。仕事で使用しているノートPC(XP SP2)には、以前から入れていたのですが、事情があって自宅のVista(Home Premium)搭載のマシンにも導入する必要ができたので、インストールの際のメモをここに残しておきます。

1. まずはダウンロード
以下のURLから、coLinux(coLinux-0.7.1.exe)と今回利用するFedora 7のRoot FSイメージ(Fedora-7-20070906.exe)をダウンロード
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=98788

2. coLinuxのインストール
coLinux-0.7.1.exe を実行。コンポーネントとして、Native Windows Linux ConsoleとCross-platform Linux Console、coLinux Virtual Ethernet Driver(TAP-Win32)を選択。

3. FedoraのRoot FSイメージをインストール
Fedora-7-20070906.exeを実行。destination folderにcoLinuxをインストールしたフォルダを指定し、インストールを開始。

4. coLinuxの設定ファイルの作成
coLinuxをインストールしたフォルダに以下の内容で、Ferora-7.conf ファイルを作成。
cobd0,cobd1のパスは、coLinuxをインストールしたパスにあわせる。mem=512は、coLinuxでメモリを512Mバイト使うという設定。

kernel=vmlinux
cobd0="c:\opt\coLinux\Fedora-7.img"
cobd1="c:\opt\coLinux\swap.img"
root=/dev/cobd0
ro
initrd=initrd.gz
mem=512
eth0=tuntap,"TAP"

5. coLinuxの起動
コマンドプロンプトを起動し、coLinuxをインストールしたフォルダへ移動し、coLinuxを起動。

cd c:\opt\coLinux
colinux-daemon.exe @Fedora-7.conf

eth0の設定で時間がかかるので気長にまつ。しばらくすると、ログイン画面がでてくるので、root(パスワードなし)でログイン。

6. 日本語キーボード(など)の設定
デフォルトでは英語キーボードの配列なので日本語キーボードの設定に変更。
/etc/sysconfig/keybord で KEYTABLE="jp106"と設定。/etc/sysconfig/i18nでLANG=ja_JP.UTF8と設定。viで保存時に":"の入力が必須だが、日本語キーボードのShiftと+をおすことで":"が入力できる。
shutdown -r 0で一度、再起動。

7. coLinux側のネットワーク設定
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0を開き、以下のように編集する(IPアドレス10.0.0.2/デフォルトゲートウェイ 10.0.0.1に設定する場合)。

DEVICE=eth0
BOOTPROTO=static
ONBOOT=yes
TYPE=Ethernet
IPADDR=10.0.0.2
NETMASK=255.255.255.0
GATEWAY=10.0.0.1

/etc/sysconfig/networkを開き、ホスト名を設定。HOSTNAME=colinux と設定しておく。
最後に、DNSの設定。/etc/resolv.confを開き、
nameserver 10.0.0.1
と設定。10.0.0.1は、ifcfg-eth0で設定したゲートウェイのアドレス。ついでにここで、rootのパスワードも設定しておく。ここまでできたら、いちどcoLinuxをshutdown

shutdown -h 0

8. Windows側のネットワークの設定
[コントロールパネル] > [ネットワークと共有センター] > [ネットワーク接続の管理]を開く。TAP-Win32用のAdapterが[ローカル接続 X]という名称でできているので、この接続の名称を"TAP"に変更。さらに右クリックから[プロパティ]を選択。[インターネット プロトコル バージョン4]を選択、[プロパティ]ボタンをクリック。IPアドレスに10.0.0.1(coLinux側で設定したゲートウェイ・アドレス)。ネットマスクに255.0.0.0を設定。設定が終わったら、[ネットワーク接続の管理]画面にもどり、LAN/WANに接続しているインターフェースのプロパティを開く。[共有]タブの[ネットワークのほかのユーザーに、このインターネット接続をとおしての接続を許可する]にチェックをいれ、[ホームネットワーク接続]からTAPを選択。警告ダイアログがでるので、[はい]を選択。

9. ネットワーク接続の確認
coLinuxを起動します。coLinuxから外部のサーバーにpingがとおること、WindowsからsshcoLinuxに接続できることを確認しましょう。

10. サービスとしてcoLinuxを登録
以下のコマンドで、coLinuxをサービスとして登録。ついでに自動起動の設定もしておく。

cd c:\opt\coLinux
colinux-daemon.exe @Fedora-7.conf --install-service