仕事の流れで理解する実践!SOAモデリング

仕事柄、お客さんが読んでそうな本には一通り目を通しています。
最近で言えば、仕事の流れで理解する 実践!SOAモデリング (ビジネス×IT図解シリーズ)。AmazonのSOAキーワードでの売上げランキングでも、2位につけているので、順調に売れているんでしょうね。ちなみにランキング一位は、SOA大全 サービス指向アーキテクチャ導入・設計・構築の指針。

仕事の流れで理解する 実践!SOAモデリング (ビジネス×IT図解シリーズ)

この本は、SOAを用いたシステム導入の際に必要となる手順を「コンパクトに」まとめているのが特徴です。1-4章で概略を説明後、ビジネス・モデリング、サービス分析・設計、アーキテクチャ設計・構築、運用と各フェーズごとに必要となる手順を簡潔にまとめています。
特徴を簡単にまとめると
1. UMLをベースとしている
副題が『UMLを活用した「モデルベースSOA」の基本と手順』であることからも分かるとおり、モデルは(オージス総研らしく)UMLで記述することを前提としています。とはいえ、UMLに依存した部分は少ないので、UML以外のモデリング手法を使う場合でも十分使えるでしょう。
2.浅く広く
260ページのなかに、様々な話題をもりこんでいるので、それぞれのトッピックは浅くなっています。逆に言えば、260ページである程度の網羅性はあります。
3.ベンダー・ニュートラル
一部オープンソースESBが紹介されていますが、特定の製品に依存した内容にはなっていません。特に運用まわりは、製品ごとに色があるので、この本の内容に加えて各製品の情報も仕入れておいた方がよいでしょう。